社労士の試験について

社労士の試験のポイントについて

●受験者数急増にもかかわらず、合格者数は横ばい。

社会保険労務士の人気は近年急上昇しています。近年の受験申し込者数は約6万人前後です。これは平成が始まった時期と比べてみると約3倍になります。

このことには、年金の給付手続きや相談も社労士の独占業務であり、団塊の世代の手続きに対応するため、社会保険労務士の人材ニーズが急増するなどと言われてきたことが背景にあるようです。

しかし実際にはそうなってはいません。これには国が社会保険労務士の仕事量を、ある水準にまでは守るという意図があるのかもしれませんが、受験者数が急増の一方で、毎年輩出(合格)される社会保険労務士の数はそれほど増えてはいないのが現実です。
そのため試験は必然的に難易度を増している傾向にあります。

●全10科目、不得意科目は作れない試験。

社会保険労務士の試験は、「労働基準法」、「労働安全衛生法」、「健康保険法」、「国民年金法」ほか合計8科目の法律科目と、「労務管理に関する一般常識」「社会保険に関する一般常識」を合わせた全10科目から出題されます。

出題形式は、選択式では8科目から各5問(計40問)、択一式では7科目から各10問(計70問)が出題されます。記述式試験こそありませんが(問マークシート方式)、どの科目からもまったく同じ数だけ出題があります。さらに各科目に足切り点も設定されています。

つまり社会保険労務士の試験は、弱点分野を作らないバランスのとれた学習法が合格の決め手となります。不得意な科目を極力つくることができないのです。
それに対する対策は、ひとえに「時間を十分かけて制覇する」としかアドバイスのしようがありません。

●合格率は7.5%~10%はかなりの難関!

【近年の試験結果】
  受験者数 合格者数 合格率
平成18年度試験 46,016人 3,925人 8.5%
平成19年度試験 45,221人 4,801人 10.6%
平成20年度試験 47,568人 3,574人 7.5%
平成21年度試験 52,983人 4,019人 7.6%

社会保険労務士の試験は、平均合格率が10%にも満たない、非常に難易度の高い試験です。試験の難易度が高まるに至った理由はすでにお伝えしました。
ただ合格者数がほぼ横ばい(年間4,000人程度)で安定している試験である点が、プラスに考えると、一つの突破口にも見えてきます。

社会保険労務士の試験は、事実上は相対評価試験です。実受験者の上位7~8%にくいこめればほぼ確実に合格できます。
そこで必要とされる安全圏の正解率は約75%以上です。

独学ではきびしいかもしれませんが、この水準の教養を、スクール(通学・通信)を活用した約1年間の学習準備で身につけることは十分に可能です。